こんにちは！　人吉市地域おこし協力隊の坂元です。

　この時期の人吉球磨地方では、青井阿蘇神社のおくんち祭りを皮切りに各神社のお祭りが次々と開催されます。

　今回はその中から、お祭りを2つご紹介します！　どちらも周辺地域に根差したいいお祭りだったので、来年はもしよかったら参加してみてくださいね。

 

白髪神社例大祭/あさぎり町

 

 

　あさぎり町の旧上村にある白髪神社は、古くから地域の信仰を集めてきた神社です。白髪岳の山頂にある三池神社を遥拝するために、1456年に建立されました。特にこの地域を治めていた上村相良氏一族は、白髪神社を氏神社として信仰していました。

　11月3日に行われた例大祭では、神社の境内に土俵が作られ、赤ちゃん相撲が行われました。元気な赤ちゃんたちが地域の力士に抱かれ、土俵で塩をもらい、健康な成長を祈願しました。その後、力士たちによる本格的な相撲が行われ、観客を沸かせました。

　また、境内では弓道大会が開催され、地域の弓道家たちが日々の練習の成果を披露しました。さらに、お神輿の練り歩きや和太鼓の演奏もあり、地域全体が一体となって祭りを楽しむ雰囲気となっていました。

 

 

　白髪神社は中心部から少し外れた場所にありますが、この日は多くの人々が集まり、境内は賑やかで温かい雰囲気に包まれていました。

 

 

里宮神社例大祭/湯前町

 

 

 

　里宮神社は湯前町でも特に歴史と信仰を集めている神社で、球磨川の源流がある市房山を遥拝するために建てられました。市房山は「霊山」として信仰されており、古くからその神聖な力を感じる場所として信仰されています。

　11月15日に開催された里宮神社の例大祭は、平日にもかかわらず地域の人々で賑わいました。この日は朝から神事が始まり、厳かな雰囲気の中で祭りがスタートします。

 

 

　その後、地元の中学生たちによる「球磨神楽」が奉納され、精緻な舞と太鼓の音が会場を盛り上げました。中学生たちはあまり練習時間を長く撮れなかったそうなのですが、そうは思えないほど見事に揃った演技が披露され、神社は盛り上がりました。

 

　祭りのあとは、地域の保育園の子どもたちによる和太鼓演奏が行われ、子どもたちの元気な演奏がさらに会場を活気づけました。湯前町全体が一体となって、地域の伝統を祝う素晴らしい日でした。

 

まとめ

　人吉球磨地方の秋のお祭りは、地域の伝統と絆を感じさせる素晴らしいイベントでした。

　白髪神社例大祭では、赤ちゃん相撲や弓道、和太鼓といった多彩な催しが地域の人々に喜ばれ、里宮神社例大祭では、地元中学生による神楽や保育園の和太鼓演奏が、地域全体の協力によって実現しました。

　寒さが深まる季節に、こうした伝統的なお祭りが町に温かさを与えていました。お祭りの賑やかな音や笑顔が広がる中、地域の人々が一つとなって過ごす時間は、とても心温まる瞬間だと思います。