2018.01.31
その他
人吉で菊芋づくり
投稿者|すみちゃん
市民ライターのすみちゃんです。
皆さん、「菊芋」って知ってますか?
今、人吉は「菊芋」収穫の真っ盛りです。4月に種芋を植え付けると、それはそれはすくすくと育ち、背丈は2メートル以上のノッポさんになります。しかもかわいい花付きです。そしてその花は菊にそっくり。そこからきたのか名前が「きくいも」です。その収穫時期は、11月末から2月ごろまで。枯れた茎を引き抜くと、土の中から大小の「菊芋」がごろごろと出てきます。それは砂浜を掘って、アサリなどの貝を見つける感覚に似ていて「あ、ここにもあった」「わー、大きい!」などと結構楽しめます。
←芋を掘り上げ一輪車で運びます
←枯れた茎を引き抜くと芋がこんなに出てきます
←この日はこんなにたくさん採れました
「菊芋」って名前のくせに「いも」ではなく、見かけは「生姜」。だけど「しょうが」でもない。不思議な野菜の「菊芋」は、なんと「ごぼう」の仲間なんです。なので、食べると味わいとしてずっと向こうに「ごぼう」がいます。もちろんでんぷんはゼロです。
そんな「菊芋」を育ててみようと思ったのは、生活習慣病予防のスーパーフードだと知ったから。なんとニックネームが「食べるインスリン」、インパクトあるでしょう?「菊芋」にはミネラルや抗酸化物質が豊富に含まれていて、食べることで糖質コントロールができるらしいのです。
「菊芋」は味を主張しないのでどんな料理にも使え、薄く切って天日干しすればお茶にもなります。うちではそのまま素揚げしてフライドポテト風(ホクホクして美味しいのにでんぷんはゼロ)で食べたり、サラダに混ぜたり、カレーやシチューに入れたり、味噌漬けなどにしています。もちろん、きんぴらごぼうにも。
←素揚げ(油で5分揚げるだけ)
←味噌漬(1か月漬けました)
人吉にはスーパーマーケットの中や生産者の畑の近くに野菜の直売所がたくさんあります。
新鮮な野菜が並ぶその中に「菊芋」を見かけたら、ぜひご賞味あれ!
今だけの限定野菜です。