人吉から世界へ羽ばたくネイルデザイナー
2022.12.23
izumiさん
出身地 | 宮崎県小林市 |
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移住年 | 2020年 |
ーネイルデザイナーとして世界でも活動されていると聞きました
数カ月後にパリコレ(パリ・コレクション)でのネイル作品の発表を控えています。
人吉に移住してきてからの2年間でミラノとニューヨークのコレクションに参加したので、世界4大コレクション制覇まではあとロンドンを残すのみとなりました。
実は、世界では日本ほどネイル文化が浸透しておらず、ファッションショーでも「色さえつけてくれればいいから」と言われることも少なくありません。
私たちネイルデザイナーがネイル主役のショーを開催することで、日本のネイル文化や高い技術を世界に発信したいと思っています。
ーそんなizumiさんはなぜ人吉に?
きっかけは、アニメ・夏目友人帳です。ネイルの施術ルームにも、たくさんグッズを置いています。
人吉で聖地巡礼をしたいと訪ねたところ、人吉に住んでいた今の夫と出会いました。
ー人吉の好きなところを教えてください
自然が素晴らしい、ご飯がおいしい、人がいい……。
こんないい場所に住めて本当にうれしいです。地元の方々よりも人吉が好きかもしれません(笑)
ー人吉に移住したことで、お仕事に変化はありましたか?
以前はネイルサロンに従業員として勤務する形がメインでしたが、人吉に移住してきてからは自宅でネイルサロンを開きました。
「田舎でネイルをやって儲かるの?」と言われたこともありましたが、おかげさまでたくさんのお客様にご利用いただいています。
私は、都会の大手ネイルサロンだから必ず腕がいい、というわけではないと思っています。
私のネイルデザイナー仲間たちも全国各地で頑張っていますし、一流と呼ばれる人はどこにだっているはずです。
私もそうでありたいし、大好きなこの人吉から世界を見据えて活躍したい、と思っています。
ーizumiさんが人吉で描く将来像とは?
現在、ネイリストとして自宅サロンで施術をしつつ、ネイルデザイナーとして世界に挑戦しています。
今後もその2本柱で成長していきたいと思っています。
私はお客様にネイルを施すとき、あらかじめいくつかデザインを用意しておいて、「ここから選んでください」ということはしていません。
デザインの要望に即興で対応するのがモットーです。ネイルはお客様が身に着けるものなので、失敗は許されませんし、とても神経を使います。
でもその反面、お客様にご満足いただいたときの喜びは何にも変えがたいものです。
同時にそれがネイルデザイナーとしての自分の成長にもつながっていると感じます。
「パリコレ」「ネイリスト」なんて聞くと、とても華やかな印象を受けますが、実際に私が多くの時間を過ごしているのは、一軒家の一室。6畳くらいの狭いサロンです。
でも、地味に思えるこのサロンが世界につながっていると思うと面白いですよね。これからも「人吉から世界へ」と言い続け、実現し続けていきたいと思います。