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人吉市内のひな人形のご紹介

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2025.03.03

イベント

人吉市内のひな人形のご紹介

投稿者|地域おこし協力隊 坂元

 こんにちは! 人吉市地域おこし協力隊の坂元です。

 3月に入り、急激に気温が上がりました。来週にはまた気温が下がるようですが、2月のように最高気温が一桁台まで下がることはないみたいですね。今年は遅かった梅の開花も進み、いよいよ春が近づきつつあるんだなと実感します。

 さて、現在、人吉球磨地域全体で『ひなまつり』の期間となっています。ひなまつりというと3月3日の桃の節句のことを言うように思うのですが、この地域では2月1日から3月31日までがひなまつりシーズンとなっており、ひなまつりにちなんだイベントが行われたり、店先にひな人形が飾られたりしています。

 イベントについての詳細はこちらからご確認いただけます。3月31日まで毎週末イベントが開催されているので、ぜひ足を運んでみてください。

 さて、そんなひなまつりシーズン中でも今回は、人吉市内の様々な場所に飾られているひな人形をご紹介したいと思います。

目次

① 旅館のひな人形
  1.あゆの里
  2.鍋屋
  3.人吉旅館
  4.芳野旅館
  5.翠嵐楼
  6.丸恵本館
  7.石庭

② まちなかのひな人形
  1.立山商店
  2.みそ・しょうゆ蔵(鍛治蔵)
  3.清藤書店

 

 

① 旅館のひな人形について

 人吉は昔から観光地で、市内には旅館様がいくつもあります。各旅館様はこの時期になるとひな人形で館内を飾りつけます。

 しかし、令和2年7月の豪雨災害で、多くの旅館様が被害を受けました。今回は『現在の写真』と『水害前後のお話』をご紹介しようと思います。

 

1.人吉温泉 清流山水花 あゆの里
 あゆの里様では、入り口から1階全体にひな人形が飾られています。大きなひな壇が二つもあり、それ以外にもたくさんのひな人形が飾られており、おそらく規模は最も大きいと思います。

 特に印象的なのが、フロントから広間に入る際に最も目立つ場所にある、薄桃色の羽織を着たひな人形です。これは現在の女将が大女将の黄綬褒章受章の際に贈ったものだそうで、薄桃色の淡い色合いと幾重にも重ねられた羽織が印象的でした。

 そんなあゆの里様ですが、豪雨災害で多くのひな人形が流されてしまったそうです。現在のひな人形は、水害後に寄贈されたものが大半です。あゆの里様は川のすぐ横に立地しているので、その影響も甚大だったと伺っていますが、こういったところにも水害の爪痕が残されていました。

 

2.人吉温泉 鍋屋
 鍋屋様でもフロントにひな人形が飾られていました。鍋屋様は大きなひな壇が一つと、ショーケースの中に飾られたひな人形たちが空間を彩ります。お忙しかったようで、飾られているひな人形について詳細を伺うことはできなかったのが残念です。鍋屋様にご宿泊の際は、ぜひフロントでひな人形をご覧になってくださいね!

 

3.人吉旅館
 人吉旅館様では、入り口から入ってすぐのところにひな人形が飾られていました。数段のひな壇になっており、旅館に入った瞬間、旅人の心を癒してくれます。

 

4.人吉温泉 芳野旅館
 芳野旅館様は、入って左手のベンチがあるスペースに小さなひな人形が飾られているほか、少し奥の洋間に大きなひな壇とひな人形が飾られています。また、芳野旅館様には「ひな壇の掛け軸」が残っており、最奥の「虎の間」にかざられています。

 山田川のほとりにある芳野旅館様は、水害の際には少し高くなっている1階でさえ1.7mほど浸水したそうで、虎の間の壁は崩れた土壁をあえて残してありました。水害の際のお話を伺うこともできたのですが、上流から流れてきた家具がガラスにぶつかって水が一気に侵入し、中のものをさらっていってしまったとのことでした。甚大な被害を受け、ひな人形も大部分が流されてしまいました。以前は中庭を囲むガラス戸の前にズラッと並んでいたひな人形も、現在では館内の一角に収まるものとなっています。虎の間の掛け軸とともに購入した御殿雛飾りの館部分も流れてしまったそうで、水害の爪痕の大きさを痛感します。

 とはいえ、現在の芳野旅館様のひな飾りもすばらしいものが残っています。特に、新聞でできた手作りのひな飾りは、大女将が生まれた際に実家の方が記念として制作したものだそうですが、手作りとは思えないほど豪華絢爛で目を奪われました。ぜひ現物を見に行っていただきたいですね!

 

5.旅館 翠嵐楼
 翠嵐楼様には、男女一対のひな人形がありました。そのひな人形はすばらしい由緒を持っているそうです。お話によると、どうやら日本医学界の偉人であり、新千円札に肖像画が使われている『北里柴三郎』さんのお家のものだったそうで、ご縁があって現在は翠嵐楼様に置かれています。確かにお顔や着物が細かく、豪華で、並みの品物ではないことが素人目にもわかりますね!

 

6.丸恵本館
 丸恵本館様には、2組のひな人形が置かれていました。どちらもご主人様の二人の娘さんのために購入したものだそうで、こちらは押入れの高い所に入れていたので助かったとのことでした。

 しかし、ご主人のご兄弟のために購入されたひな壇や、息子さんのために購入された五月人形は、押入れの下に置いていたため浸水してしまったそうです。それ以外にも、壁一面を埋めるほどの吊るしひな人形もあったそうですが、現在では飾られていません。丸恵本館様は川からおよそ350mあるのですが、このような場所でも膝の高さくらいまで川の水が来たというのが、水害の被害の大きさを感じさせます。

 取材を行った時点ではこのひな人形しか展示していなかったのですが、水害後に大きなひな壇を知り合いからお預かりされたそうで、今年も桃の節句までには設置する予定とのことでした。それが加わると一層豪華になるかと思いますので、それが楽しみですね!

 

7.いわくらの杜 石庭
 石庭様には、男女一対のひな人形が飾られていました。

 このひな人形は10年以上前に、石庭の女将のお子さんが生まれたときに購入されたものだそうです。大仰な由緒やいわれといったものはありませんが、娘さんの成長を見届けてきたひな人形です。きっとこういうものも、おうちの方々にとっては大切な「家宝」なのだと思います。これからもずっと、見守り続けてほしいですね。

 

 

② まちなかのひな人形

 ひな人形を飾っている場所は、旅館だけではありません。人吉市内を見ると、特に鍛冶屋町通りを中心に、一部の店舗などでひな人形を見ることができます。今回はその中でも特に3か所ご紹介いたしますので、ぜひ行ってみてくださいね。

 

1.立山商店

 立山商店様は人吉市内でお茶を販売しているお店です。鍛冶屋町通りにあり、お店の建物は100年以上前からある町家を使い続けています。

 そんな歴史のある立山商店様ですが、飾ってあるひな人形も立派なものです。人によっては「人吉市内でもかなり古いものなのではないか」といわれるほどのひな壇は、古き良き日本の美を伝えてくれます。ひな壇の横にも大小さまざまなひな人形が並んでおり、圧巻です。

 中にはかなり古いものではないかと思われるひな人形もあり、現在のものとは雰囲気が違っていてとても興味深いですね。

 

2.釜田醸造所 みそしょうゆ蔵

 釜田醸造所様は鍛冶屋町通りにあるお店で、お味噌、醤油、それに関連した商品を製造されています。個人的にはきくらげとわかめの佃煮が好きです。

 釜田醸造所様では、大きなひな壇が飾ってあるほか、子供が作ったひな人形が飾られています。

 地域の小学生が色紙などを使って制作したもののようで、様々な形や色のひな人形が縁側に所狭しと並んでいます。子供たちの豊かな想像力が存分に発揮されており、見ていてほっこりしますね.

 

3.清藤書店

 清藤書店様は人吉市五日町にある本屋さんで、人吉市とその周辺自治体の教科書販売などをされている地域の本屋さんです。

 店舗に入ってすぐ左手に、大きなひな壇が飾られています。清藤書店様は球磨川のすぐ近くにあるので水害の被害にあったそうなのですが、ひな壇は無事だったそうです。しかし、同じ五日町ではひな人形が水害によって流されてしまったり、高齢化によって飾りつけを行うお店が減ってしまったとおっしゃっていました。私は水害前の状態を知らないのですが、色々な方から話を聞くたびに、令和2年豪雨の影響の深刻さを感じます。

 

おわりに

 お読みいただきありがとうございました。
 今回は人吉市内のひな人形のご紹介をしつつ、水害の影響についてもお知らせしました。総勢10か所のひな人形ですが、それぞれに経緯があり、また衣装など細かい部分も違っていてとても興味深いですね。一方で、水害についてもいろいろな方からお話を伺うことができ、改めて被害の大きさと今後の復興について考える機会になりました。

 今回ご紹介できなかったものもたくさんあるかと思いますので、見つけたらぜひSNSでシェアしてください!

 また、球磨郡の町村でも、ひなまつりにちなんだイベントを開催したり、ひな人形を飾ったりしているところがあります。興味がわいた方はぜひ調べてみてくださいね。

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