2024.09.03
【祝】鹿目の滝が熊本県指定名勝になったので行ってきました!
投稿者|地域おこし協力隊 坂元
こんにちは! 人吉市地域おこし協力隊の坂元です。
実は昨年度末の3月21日、本市の『鹿目の滝』が「県指定名勝」に指定されていました!
(恥ずかしながらそのことを知ったのは最近なのですが……)
もともと鹿目の滝は『日本の滝百選』に選ばれていました。日本の滝百選とは1990年に当時の環境庁を中心としたメンバーによって選考されたもので、熊本県内では4つの滝が選ばれています。
そして今回の『県指定名勝』とは、日本の都道府県が文化財保護法に基づいて指定する、特に優れた風景地のことです。これに選ばれたことによって、法的に改変や開発保護されることになります。
鹿目の滝は、上流から「平滝」「雄滝」そして「雌滝」の三つの滝で形成された滝です。それぞれに特徴があり、一粒で三度おいしい滝になっています。
特に雄滝が有名で、その威容は昔から見に来た人の心を震わせてきました。
また雄滝周辺では柱状節理という地層が形成されており、この人吉球磨地域の外縁部がはるか太古では火山地帯であったことを意味しています。このように、景観的にも自然環境的にも非常に意義の深い滝であることがうかがえます。
上流にある平滝は「滑滝」と呼ばれる滝の一種で、水が岩肌を這うように滑り落ちる滝です。水が落ちる面積は三つの滝の中でも最も広く、また駐車場からも近いので気軽に見に行くことができます。
人吉市内で滑滝といえば布の滝を思い出す方も多いかもしれませんね。
雌滝は鹿目の滝の中ではかなりマイナーな滝です。長く人吉に住んでいらっしゃる方ですら、雄滝に行ったことはあるけど雌滝には行ったことがないという人がほとんどなのではないでしょうか。雌滝は雄滝付近のわき道から奥深くいったところにあり、道中は巨大な岩がごろごろしているところを歩かないといけないせいで安全性が全く保障できないので、仕方ないかもしれませんね。
そんな雌滝ですが、その姿はとても素晴らしいものです。雄滝よりも流れ落ちる水量は少ないものの、そのおかげで滝壺の水量が少なく、かなり近くから見ることができます。雌滝は二段滝と呼ばれるタイプの瀑布で、滝ではありつつも奥行きも感じられるところがポイントです。
鹿目の滝が県指定の名称に選ばれたことは大変喜ばしいことです。これを機に、皆様も鹿目の滝に足を運んでみてくださいね。
その際には、足元に気を付けて安全第一で見に行っていただければと思います。